イタリアで着物ショーに出た話

11月にトリノ郊外のラッコニージという街で、日伊友好(櫻)協会主催の着物&着物リメイク服のショーが開催された。

日本とイタリアの絹の交流150周年を記念した行事のひとつ。

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私は、もともと出るはずだった友達の代わりに着物のモデルをなんとなく勢いで引き受けてしまった。

低身長でモデル体型とはかけ離れた私だけど、いいの…?!もちろんランウェイなんて歩いたことないし、ましてや外国で…(しかも開催内容もよくわからない…)と、内心ドキドキ。。。

 

会場はラッコニージ城の隣にある古い教会。

朽ちた壁画や装飾が、その教会の歴史の長さを感じさせ、厳かな雰囲気が漂っていた。

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日本からプロの着付け師とヘアメイクさんが来ていて、日本人モデルには着物を、イタリア人モデルには着物をリメイクした洋服を(ものすごいスピードで…!)着付けてくれた。

 

私は黄色のお着物にオレンジと緑の帯、秋らしいカラーコーディネート。

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友達の娘ちゃんも七五三役で出ていて、濃い紫のお着物が似合っていて超かわいかった…!!


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(ステージではトリノ市長がエスコートしてくれた)


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(筆者、緊張のランウェイ。笑)

 

実際に着付けの実演も行われ、来場者たちは興味深そうに見入っていた。

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イタリア人モデル達が着物をリメイクした服を着ている姿も新鮮で素敵だった。

どれも「古布の再生と蘇り」をコンセプトにした一点物だという。

(写真が無くて残念…)

 

想像以上に来場者が多くて、教会内は満席、立ち見の人がでるほど。日本文化への関心の高さが伺える…!

私にとって日本では見慣れた着物だけれど、イタリア人は珍しそうに眺め、たくさん写真を撮りながら、bella!って言ってくれた。

 

日本に居ても自分が着物を着る機会は少ないのに、まさかのイタリアで着付けをしてもらえて嬉しかったし、偶然にもこんな貴重な経験が出来て本当に良かった。

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