映画の聖地? 〜 トリノ国立映画博物館 〜
私は映画をよく観る方だと思う。
独身の頃、レディースデーとか毎週何曜日の1000円デーとかお得な日を狙って、多い時は週に3回映画館に足を運んだこともある。
ミニシアター系、特にヒューマンドラマやドキュメンタリーが好みで、最近ではちょっとサスペンス寄りのドラマ映画も観たりする。
ちょっと暗い映画の方が好きで、偏ったジャンルばかり…(でもホラーは絶対観ない。怖いの無理。)
ネットフリックスにはあんまり観たい映画がないし、しかもネットフリックスやアマゾンプライムって、海外でログインすると、日本語で映画観られる映画がほとんどない。
(語学学校の先生には「イタリア語で映画を観なよ」と言われる)
だから、トリノに来てからはiMovieで一本ずつレンタルして観ている。(一本2日間のレンタルで500円ほど…高いよ〜。)
ちなみに、トリノのシンボルであるトリノタワー、正式名称「モーレ・アントネッリアーナ」の内部は、現在「国立映画博物館」になっている。
(もともとはユダヤ教の礼拝堂になるはずだったらしい。)
建物の中からエレベーターに乗って展望台まで上がるとトリノの景色が一望できるので、いつも外までエレベーター待ちの行列ができている。
一度乗ったことがあるけれど、個人的には、モーレの展望台からの眺めよりも、ポー川を渡った丘の上にあるMonte dei Cappuciniからの眺めの方が好き。
やっぱりトリノの景色といえば、モーレが見えた方が良いから。
(ちなみにこの透明のエレベーターに乗るのは、高所恐怖症の方には厳しいかと…アトラクション感。)
それはさておき、先日始めてこの映画博物館に行ってみたら、想像以上に充実していて面白かったので紹介したい。
(ピエモンテカードで入場料無料!ただし展望台行きエレベーターは別途8ユーロ。博物館入場料とエレベーターのセット券が15ユーロ。)
はじめに、映像を写す仕組み、人がどのようにモノを見ているのかなど、まるで科学館に来たような展示から始まる。
さらに、映画が出来るまでの歴史と仕組みを、模型や実物で体験しながら見ていくことができる。
構造のパーツのひとつひとつも綺麗。
そのまま飾っておきたいくらい。
後半ゾーン。
ドーンと広い空間が現れる。
耳元から映画の音声が聞こえるソファに寝そべり、スクリーンをぼんやり見ながらリラックス。
これが例の、展望台行き透明エレベーター。
真ん中をスーッと登っていく…
けっこう揺れるんだよね…
この日はマリリン・モンローの企画展とミュージックビデオに関する展示を見ることができた。
マリリン・モンローをモデルにしたポスターや雑誌の表紙、イタリアブランド「フェラガモ」が彼女のために作ったハイヒールなど。
マリリン・モンロー、まじ綺麗だな…
この広々とした空間は展示室で囲まれていて、世界中の有名映画のセットを再現してあったり、映像が流れていたり。
まさに、映画のテーマパーク!
映画のポスターも贅沢に展示されていた。
日本映画もいくつか見つけた。
まさかこんなに盛り沢山だとは思ってもいなかった…!
映画好きで、特に古い映画にも詳しい人にはたまらない、映画の聖地か!
解説があんまり読めなくてもだいぶ楽しめた。何時間でもいられる。
だいぶ長居してしまって外に出たら、今日はブルーに赤ラインなモーレなのでした。