美味しいコーヒーがある生活

最近、家に新しいお友達を迎え入れた。

 

ビアレッティのMoka2号、"Brikka(ブリッカ)"の4人用!

たっぷり飲みたいときや、友達が遊びに来た時用に大きいのが欲しいな〜。ということで。

 

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このブリッカは、最初に買った小さいマキネッタと微妙に形が違って、てっぺんに穴が空いている。

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ブリッカの特徴は、抽出口に圧力弁が付いていて、"クレマ"と呼ばれる泡ができやすい仕組みになっていること。

しばらく火にかけてると、「ブッシャー!」と音を立てて激しくコーヒーが噴き出してくる。

より一層美味しくなるらしいということで、せっかくだから2つ目はこれを選んだ。

 

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表面にぎっしりクレマが〜!!

上手に淹れればもっと細かい泡になるのかな。

 

今まではIHで長時間かけていたけれど、最近ガスコンロ(+日本の100均で買ってきたBBQようの網)を使えるようになったら数分で出来上がるのでめっちゃ快適だし、めっちゃ美味しい。

 

毎日使っているうちに、Mokaにコーヒーの香りや風味がだんだん染み付いてきて、自分のものになっていく。

 

いまや私のイタリア生活一番のお友達…。笑

語学について

トリノに来てすぐに語学学校でイタリア語を習い始め、1年が経った。

 

週に2回、1時間ずつというゆっくりペース。

 

先生は、ちょうど私と同い年の明るくてかわいい女性。

英語すら苦手な私はきっとグループレッスンにはついていけないだろうと思い、割高ではあるけれど個人レッスンを受けている。

 

先生はいつも元気よく迎え入れてくれて、宿題は、あったりなかったり。

 

難しい文法の授業ばかりが続くと、途中でゲーム感覚の授業を挟んでくれたりする。

私の成長(してるのか?)やモチベーションを誰よりも良くわかってくれている唯一の存在。

彼女のおかげで、今のところ辞めずに続けられている。

 

 

イタリア語は日本語と同じで、ほぼ自国だけで使われている言語。

日本語を話す外国人に出会うと「なぜ、わざわざ日本語を勉強してくれたの?!すごい!」って思うのと同じで、イタリア人にとっても、外国人がイタリア語を選んで学び、話そうとしてくれることはとても嬉しいことなのだそう。

 

 

イタリア語がわからないときは、当然英語でのやり取りになるから、だんだん英語は「世界共通用の言語」のように思えてきて、そういえば英語を母国語としている国があることを忘れそうになったりもする。笑

 

 

日本でイタリア語が役立つ仕事はかなり限られているし、そもそも現実的に、相当なレベルまで習得しないと仕事にはできない、当然。

語学が苦手な私にとって、夢のまた夢。(すでに諦めている)

将来に役立てるなら、絶対にまずは英語を勉強するべき‥!!

 

じゃあなぜ、わざわざ自分はイタリア語を学ぶのかというと‥?

ぶっちゃけとりあえず1年半を生き延びるだけなら、できなくてもたぶんなんとかなってしまう。(※会社や知人のサポートがある限り)

 

短いイタリア生活だけど、なるべく不自由しないようにというのはもちろん、(時間も有り余っているし)私にとっては趣味というか、ちょっとしたコレクションというか。。

あそこの景色が良かったとか、あの店のランチがおいしかったとか、そういうレベルを越えてもっとイタリアを知りたい気持ちはあって、自分だけの特別なお土産を少しずつ集めるような感覚かもしれない。

 

日本語の表現の多様性や言葉のあやなどが日本の風土や日本人の性格そのものを表しているように、きっと言語を学ぶことは、その国を深く知るための第一歩なんだと思う。

 

イタリア語を少しずつ理解していく過程で、かつて抱いていたこの国のただ漠然としたイメージが、徐々に私の中で形作られていくような気がしている。

 

だから私にとって一番大事なことは、レベルを上げることよりも、とにかく嫌いにならずに、ゆっくりでも続けること。。。

 

しっかり習得してこい!とプレッシャーをかけてくれたみなさん、ごめんなさい。笑

イタリア生活の中で戸惑ったこと

気づいたら、トリノ生活も早一年が経ちました…(なぜか今日はですます調。笑)

 

どれもこれもだいぶ慣れましたが、初心に返って(?)イタリア生活の中で、日本との違いに戸惑ったことをいくつか挙げてみようと思います。(過去の投稿と重なるかもですが)

 

①日本の1階は、イタリアでは0階

地上からエレベーターに乗ると…まずここは0階。

私の自宅はイタリアでは4階なんですが、日本でいうと5階。出かける時、最初の頃はよく間違えて1階を押してしまっていました。

 

②バスは、手を挙げて存在をアピールしないと止まってくれない

これは私は事前に聞いていたから良かったものの、イタリア人の皆さんバスが近づくと、タクシーを止めるように手を伸ばしてます。

もちろん、時間通りにには来ません。笑

 

カプチーノは朝の飲み物

日本にいるときは朝でも夜でも飲みたいときにお店で食後のカプチーノを飲んでいましたが、イタリアでは、バールで午後にカプチーノを頼むのは…外国人だけみたいです。

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もちろん注文すれば朝以外でも作ってもらえますが、一応この国に馴染みたいのでなるべく午前中だけにしています。。

ちなみにイタリア人はエスプレッソを1日に何杯も飲みます。(私の語学学校の先生は毎日5杯飲むって言ってた…お腹壊しそう。)

 

④イタリア人は毎日お風呂に入らない

イタリアのトイレにはほとんど、この「ビデ」が付いています。(右)

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自宅にもあるし、ホテルにも付いてます。

毎日お風呂に入らないから、これでそこだけ洗うってことですね。

なんででしょうね、空気が乾燥してるから汗かかないとか…?日本が過剰に潔癖ってのもあるのかもしれませんが。。

ちなみにみなさんご存知の通り、浴槽がある家は少ないです。

やっぱり日本人としては、せめて冬は浴槽に浸かりたくて…泣

 

⑤マスクをすると重病人だと思われる(らしい)

やたらマスクをしたがる日本人、むしろ日本なら風邪を引いたりしたらマスクをするのがマナー。ですが、イタリアでは(イタリアだけじゃないと思いますが)マスクをしてる人なんて見たことありません。

日本人としては…混雑した電車ですぐそばの人が大きな咳をしてると、「マスクしてくれ…」とか思っちゃいますが、マスクしてるとなんか怪しい人みたいに思われるらしいです。

 

⑥お店に入るととりあえず店員さんに話しかけられる

薬局、服屋さん、化粧品屋さんなど、小さいお店に入ると、必ず「チャオ!何探してるの?」「何が欲しいの?」っていきなり聞かれます。

なので、ただなんとなく時間潰したいだけっていうときは、入るお店を選んだほうがいいかもしれません…笑

「ちょっと見せてね」って言えば、「何かあったら言ってね!」ってほっといてくれますが、いきなり「何探してる?どうかした?」ってどこに行っても言われるのが、最初は驚きでした。

 

⑦レストランでおしぼりをくれない

日本なら飲み屋でもラーメン屋でもどこでもおしぼりが最初に出てきますが、イタリアはおしぼりはほとんどくれません。(貝とかエビとか入ってる海鮮料理を注文した時だけは、めっちゃレモンの香りがするウェットティッシュが出てきます)

だから最初の頃は抵抗があって除菌シートとか持ち歩いてましたが、もう慣れてしまって荷物にもなるし持ち歩かなくなりました。笑

 

⑧ほとんどの女子がパンツスタイル。ヒールはあんまり履かない。すっぴんかばっちりメイクか、極端。

イタリア女子、特に冬は、スカートを履いてる人がめっちゃ少ないです。

服装もシンプルに黒を着てる人が多いし…

だからこちらに来てから、私もほとんど毎日デニム、日本にいた時ほど服装に気を使わなくなりました。。正直、日本にいた時のほうがよっぽどおしゃれしてたな…(あんまり人に合わなくなったからっていうのもありますが)

ヒールを履いてる人も少ないです。道が石畳だったりコンクリートがガタガタだったりして、いつかコケそうなので、、私も履かなくなりました。

あと、化粧してる人としてない人の差が激しいです。すっぴんか、または、化粧するとなったらむっっちゃばっちりメイクです。

イタリア人、化粧しなくても綺麗だもんな。

 

⑨とにかく日焼けをしたい

日本と逆です。イタリア人は夏は日焼けが必須、みんな海に肌を焼きに行きます。

日本人にとって超必需品な日焼け止めよりも、サンオイルばっかり売ってます。

日焼け肌が美しいとされているみたいです。シミソバカスとか気にならないのかな…

イタリア人、日焼けしても綺麗だもんな。

 

 

 

今、思いつく限り書き出してみました。

もっといっぱいあるので、また思い出したら書こうと思います。お楽しみに(?)

 

 

 

夢見心地 〜 写真家 Sandy Skoglund 〜

自宅から徒歩10分ほどのところに、写真やグラフィックアートの美術館 "CAMERA - Centro Italiano per la Fotografia" がある。

 

小さいギャラリーではあるものの、近所なので私にとってちょうど良い暇つぶしスポット(なんて言ったら失礼だけど、笑…)で、トリノに来てからここでやっていた展覧会は今のところ全部足を運んだ。

(しかも毎回ぜんぜん人がいない…!汗)

 

写真や広告デザインにはそんなに詳しくないけれど、アンディ・ウォーホルなどの有名人から、今まで知らなかった写真家の作品、また写真やグラフィック限らず、それにちなんだ立体作品などもあって、毎回私に何かと新しい発見をくれる。

 

今やっているのはSandy Skoglundというアメリカの女性写真家の展覧会。

私はこの方の名前は知らなかったのだけれど、街中で見かけた展覧会のポスターを見て、なんだか惹かれた。

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インパクト大なので、一気に記憶に焼きつく。

 

ちょっと調べてみると、シュールレアリスム作家たちの中に名前が挙がっていて、作品演出のために時間をかけてセットを手作りして、家具や俳優を決まった位置に配置して写真に収める、という作風で知られているらしい。

 

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見てわかる通り、対称的な2つの色づかいが絶妙な毒々しさと不気味さを醸し出している。

キモ美しい。

頭に浮かんだ想像の世界なのか、夢の中の情景なのか、それをまるで現実にある景色ようにあえて写真というツールに収めている、といった感じだろうか。

 

写真と一緒に、使われたセットの一部も展示されていた。夜になったら動き出しそうだな…(ナイトミュージアム的な…笑)

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彼女は1946年生まれで現在72歳、大学で教鞭をとっているそう。

 

モノの模様や柄に着目したこっちの作風も好き。

 

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こういう日常のちょっとした色や形に面白さを見出せる人、すごくいいなって思う。

 

 

 

 

 

"CAMERA - Centro Italiano per la Fotografia"

Via delle Rosine, 18, 10123 Torino TO, イタリア
+39 011 088 1150

 

 

イタリアの伝統的なデザートといえばティラミス 〜ティラミスのレシピ〜

日本でも大人気のデザート「ティラミス」は、ここイタリア、ヴェネツィアがあるヴェネト州が起源だと言われている。

 

日本ではそんなに好んで食べていなかったのに、イタリアに来てからデザートといえばどこでもティラミスを食べまくっている私。

同じイタリアのティラミスでも、お店によって微妙に味が違うし、アレンジの仕方も様々。

 

手作りしたらめんどくさそうだと思っていたけれど、なんとなく色んなレシピをかき集めて自分で作ってみたら、予想もしなかった激ウマのティラミスが奇跡的に出来てしまった…!!ので、ここにレシピを残しておくことにする。(盛りすぎか?)

家にちょうど良いトレーがないので、カップティラミスにしてみた。

 

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【材料】(グラス3つぶん)

エスプレッソ  100ml  

・砂糖(エスプレッソ用)  10g

・卵黄  1個

・砂糖  30g

マスカルポーネチーズ  125g

・生クリーム  150ml

・バニラエッセンス  数滴

・フィンガービスケット 7〜8本

・ココアパウダー  適量

 

【作り方】

エスプレッソを作り、砂糖10gを入れて溶かしておく。

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② 卵黄と砂糖30gを混ぜる。(砂糖がザラザラするので少し湯せんにかけながら白っぽくなるまで混ぜる。)

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マスカルポーネチーズをボウルに移してクリーム状になるように混ぜる。

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④ 生クリームを、倍ぐらいの量に見えるくらいまで泡立てる。

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⑤ ③のマスカルポーネチーズに②を加えて泡立て器で混ぜる。

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⑥ ゴムベラに持ち替え、⑤に④の生クリームを少しずつ加えながらさっくりと混ぜる。バニラエッセンスを2,3滴加えてさらに混ぜる。

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⑦ フィンガービスケットを小さいサイズにカットする。(グラスに入れたいから…)

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(本場イタリアのティラミスは「ビスコッティ・サボイアルディ)という、こういうのを使うらしい。スーパーで買った。)

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⑧ グラスの底に⑥を少し入れる。

 

⑨ フィンガービスケットを乗せ、ビスケットに①のエスプレッソを少し垂らして染み込ませる。その上にさらに⑥を乗せる。

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⑩ ⑨をもう2回繰り返して重ねていく。

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⑪ 冷蔵庫に入れて冷やす。

 

⑫ 最後にココアパウダーを振りかければ、完成。

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エスプレッソが無い場合は、濃いめに淹れたインスタントコーヒーを使うのも有り。

・フィンガービスケットの代わりに、スポンジケーキやほかのビスケットにコーヒーを浸す方法も。

・さらにフルーツをトッピングしたりすればオシャレになりそう…。

・冷蔵庫に一晩くらい入れておいたら、いい感じに染み込んで更に美味しくなった気がする。

 

 

以上、面倒くさがりでそれほどお菓子作りが得意でもない私でも出来た絶品ティラミス…!

 

(日本にもフィンガービスケットって売ってるんだろうか。)

 

 

おうちカフェ 〜マキネッタの使い方〜

最近、他の人のブログを読むほうが面白くてすっかり止まってしまっていた…

旅行ネタはいろいろ溜まっている。

けど、まだ温めておく。笑

 

過去に書いたように、自宅にマキネッタを購入して自宅でもエスプレッソを淹れられるようになってから、カプチーノも飲めるしエスプレッソ入りデザートも作れるし、いろいろと充実してきた。

そのマキネッタの使い方を書いてみる。

(※わたし流)

 

マキネッタ(Bialettiの正式名称では、モカ・エキスプレスという)とは、水を沸騰させてその水蒸気でコーヒーを抽出するエスプレッソメーカーのこと。

イタリアでは一家に一台必ずあるという、必需品。

日本でもエスプレッソ好きな人はきっと持っているだろうし、ガスコンロがあればキャンプにも持っていける。(私キャンプしないけど)

 

私が持っているのはこのBialettiのマキネッタ。エスプレッソ2杯分サイズ。

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Bialettiの店舗に行くと、サイズや色が選び放題。形もかわいくてお気に入り。

 

このマキネッタは直火式でしか使えないらしいのだけど、私はIHでも使えると思い込んでいたし今住んでいるイタリアの自宅のIHコンロでなんとか使えちゃっている。

 

まず、一番下のボイラーの内部についている安全弁の下くらいまで、水を入れる。

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その上にバスケットを被せ、コーヒーパウダーをいっぱいまで入れる。

今日はLavazzaのパウダーを使用。

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このとき、パンパンに詰めてギューギュー押し付けるのではなく、ふんわりと乗せて表面は滑らかにする程度にしておくのがコツらしい。

 

そして、一番上のサーバーを被せてギュッと締める。

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(私はパッキンをつけ忘れて隙間からコーヒーが吹き出てくる、という失敗を何度もやったのでご注意を!笑)

 

そしてここからが問題。

IH、こんな小さいサイズのものには反応してくれなかった…。

試行錯誤した結果、隣に水を入れた鍋を置いて、IHを騙してみたところ…できた〜。笑

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色々調べてみたら、こうやって使ってる人、案外いるみたい。

(ただしウチの場合この方法でやるとすっごい時間がかかる…。日本に帰ったら直火式で使えるからまぁいっか)

 

水が沸騰してしばらくすると、良い香りが立ちはじめ、コーヒーが湧き出てくる。

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いっぱい溜まってきたら、カップに注いで完成!

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Barの機械で淹れたエスプレッソも美味しいけれど、マキネッタで自宅で淹れるほうも濃厚&まろやかなお味で美味しい。

砂糖をどっさり入れて飲むのが、イタリア流。

このエスプレッソに温めたミルクをフォーマーで泡立てて注げば、立派なカプチーノに。

 

お手入れ方法は、解体して、洗剤を使わず水のみで洗う。

コーヒーの風味を残すためらしい。

 

今日は、このマキネッタで淹れたエスプレッソを使ってティラミスを作ってみたら予想以上に上手く出来たから、ちょっと気分が上がった。

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奇跡の絵画「最後の晩餐」

ずいぶん前に見学予約をして、やっとこの日がきた!

ミラノの「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」の修道院の中にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作、「最後の晩餐」。

 

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作品があるのは教会の中ではなく、奥にある元々修道院の食堂だった部屋。

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ふんわりと優しい光に照らされて謎めいた雰囲気を醸し出す作品、近づいてまじまじと見てみると、なかなかのダメージを受けているように見えた。

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それもそのはず、この絵画はいくつもの困難を乗り越えた歴史があるという…

 

そもそもレオナルドの技法が傷みやすい方法だったことから始まり、場所は厨房の裏、湿度が高かった上に絵の真下に扉が作られ、キリストの足部分が切れてしまっている…

結果的に湿気まくり、絵画がカビてしまうという事態に…。

さらに、その後フランスのナポレオン軍がイタリアを支配した際はこの部屋は厩舎となり、フランス兵士たちはこの壁画に石をぶつけて遊んだりしていたとか…(泣)

 

その後なにやら最悪の方法で修復が行われた上に、第二次世界大戦末期の爆撃に襲われ、奇跡的に「最後の晩餐」は難を逃れたが、その後数年間ずっと雨風にさらされたままだったという。

 

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(会社を辞めたときに上司から貰ったこの本による情報)

 

なんというひどい話…。

そしてやっと20年程かけて丁寧な修復が行われ、現在に至る。

そんなわけで、、、存在していること自体が奇跡だと思う。

 

 

これ以上のダメージを与えないために、見学は完全予約制。一度に入れるのは30人まで、時間は15分間のみと決められている。

 

 

キャンバスに描かれた絵画と違い、壁画は持ち運びができないので、その場に行かなければ見ることができない。

この場所に生き続け、奇跡的で唯一無二の「最後の晩餐」と向き合えたこの気持ちは一生忘れない…。