語学について

トリノに来てすぐに語学学校でイタリア語を習い始め、1年が経った。

 

週に2回、1時間ずつというゆっくりペース。

 

先生は、ちょうど私と同い年の明るくてかわいい女性。

英語すら苦手な私はきっとグループレッスンにはついていけないだろうと思い、割高ではあるけれど個人レッスンを受けている。

 

先生はいつも元気よく迎え入れてくれて、宿題は、あったりなかったり。

 

難しい文法の授業ばかりが続くと、途中でゲーム感覚の授業を挟んでくれたりする。

私の成長(してるのか?)やモチベーションを誰よりも良くわかってくれている唯一の存在。

彼女のおかげで、今のところ辞めずに続けられている。

 

 

イタリア語は日本語と同じで、ほぼ自国だけで使われている言語。

日本語を話す外国人に出会うと「なぜ、わざわざ日本語を勉強してくれたの?!すごい!」って思うのと同じで、イタリア人にとっても、外国人がイタリア語を選んで学び、話そうとしてくれることはとても嬉しいことなのだそう。

 

 

イタリア語がわからないときは、当然英語でのやり取りになるから、だんだん英語は「世界共通用の言語」のように思えてきて、そういえば英語を母国語としている国があることを忘れそうになったりもする。笑

 

 

日本でイタリア語が役立つ仕事はかなり限られているし、そもそも現実的に、相当なレベルまで習得しないと仕事にはできない、当然。

語学が苦手な私にとって、夢のまた夢。(すでに諦めている)

将来に役立てるなら、絶対にまずは英語を勉強するべき‥!!

 

じゃあなぜ、わざわざ自分はイタリア語を学ぶのかというと‥?

ぶっちゃけとりあえず1年半を生き延びるだけなら、できなくてもたぶんなんとかなってしまう。(※会社や知人のサポートがある限り)

 

短いイタリア生活だけど、なるべく不自由しないようにというのはもちろん、(時間も有り余っているし)私にとっては趣味というか、ちょっとしたコレクションというか。。

あそこの景色が良かったとか、あの店のランチがおいしかったとか、そういうレベルを越えてもっとイタリアを知りたい気持ちはあって、自分だけの特別なお土産を少しずつ集めるような感覚かもしれない。

 

日本語の表現の多様性や言葉のあやなどが日本の風土や日本人の性格そのものを表しているように、きっと言語を学ぶことは、その国を深く知るための第一歩なんだと思う。

 

イタリア語を少しずつ理解していく過程で、かつて抱いていたこの国のただ漠然としたイメージが、徐々に私の中で形作られていくような気がしている。

 

だから私にとって一番大事なことは、レベルを上げることよりも、とにかく嫌いにならずに、ゆっくりでも続けること。。。

 

しっかり習得してこい!とプレッシャーをかけてくれたみなさん、ごめんなさい。笑