夢見心地 〜 写真家 Sandy Skoglund 〜
自宅から徒歩10分ほどのところに、写真やグラフィックアートの美術館 "CAMERA - Centro Italiano per la Fotografia" がある。
小さいギャラリーではあるものの、近所なので私にとってちょうど良い暇つぶしスポット(なんて言ったら失礼だけど、笑…)で、トリノに来てからここでやっていた展覧会は今のところ全部足を運んだ。
(しかも毎回ぜんぜん人がいない…!汗)
写真や広告デザインにはそんなに詳しくないけれど、アンディ・ウォーホルなどの有名人から、今まで知らなかった写真家の作品、また写真やグラフィック限らず、それにちなんだ立体作品などもあって、毎回私に何かと新しい発見をくれる。
今やっているのはSandy Skoglundというアメリカの女性写真家の展覧会。
私はこの方の名前は知らなかったのだけれど、街中で見かけた展覧会のポスターを見て、なんだか惹かれた。
インパクト大なので、一気に記憶に焼きつく。
ちょっと調べてみると、シュールレアリスム作家たちの中に名前が挙がっていて、作品演出のために時間をかけてセットを手作りして、家具や俳優を決まった位置に配置して写真に収める、という作風で知られているらしい。
見てわかる通り、対称的な2つの色づかいが絶妙な毒々しさと不気味さを醸し出している。
キモ美しい。
頭に浮かんだ想像の世界なのか、夢の中の情景なのか、それをまるで現実にある景色ようにあえて写真というツールに収めている、といった感じだろうか。
写真と一緒に、使われたセットの一部も展示されていた。夜になったら動き出しそうだな…(ナイトミュージアム的な…笑)
彼女は1946年生まれで現在72歳、大学で教鞭をとっているそう。
モノの模様や柄に着目したこっちの作風も好き。
こういう日常のちょっとした色や形に面白さを見出せる人、すごくいいなって思う。
"CAMERA - Centro Italiano per la Fotografia"
Via delle Rosine, 18, 10123 Torino TO, イタリア
+39 011 088 1150