アペリティーボの時間
トリノの夏の夜は長い。
22時ごろまで明るくて、徐々に涼しくなってくる頃、つい外に出たくなる。
仕事を終えた後のお楽しみ、「アペリティーボ」の時間になると、街はたくさんの人で賑わう。
イタリアは日本と比べると夕食の時間が遅く、21時頃からが普通。
「アペリティーボ」は、もともと「食前酒」を意味するけれど、一般的には夕食前の時間帯に食前酒と軽食を楽しむ習慣のことを言うらしい。
もともとミラノ発祥だと聞いたことがあるけれど、もちろんトリノにも、公園の脇、広場の隅、景色の良い川沿いなど、アペリティーボを楽しめるBarがいくつもある。
だいたい17:00〜21:00頃までの時間帯、ドリンク一杯と軽食で7€〜12€くらい。
軽食はワンプレートで盛られているものや、ビュッフェ式で好きなだけ食べられるお店もある。
アペリティーボだけで、充分お腹いっぱいになってしまう。これ良い!!お得すぎる…!
日本にもこの習慣あればいいのに〜!!
ちなみに夏になるとイタリア人に大人気のカクテルは、この「Spritz」。涼しげな透き通るオレンジ色が、夏の夜を彩ってくれる。
みんな犬を連れ、気の知れた仲間たちとアペリティーボを楽しみながら、日が沈むのを待つ。